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ホーム海外での活動排水処理プロジェクト>生活排水処理への取り組み(2/2)

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生活排水処理への取り組み

JICA草の根パートナー事業

コミュニティ排水処理に関わる人材育成

 本プロジェクトを通じて開発した技術と経験を広く普及し、適正な排水処理を実施・推進する人材を育成することを目的として、排水処理適正技術プログラム研修を実施しました。

2007年2月(6日間)     参加者52名
2007年12月(6日間)   参加者54名

(1)講義排水処理適正技術研修での講義
 初心者の方にもわかりやすいように、以下の内容について講義しました。
 ・インドネシアの水質汚濁の現状
 ・水質汚濁や排水処理に関わる規制や政策
 ・排水の性状
 ・排水処理技術の概要・各論
 ・排水処理施設の設計手法

(2)演習排水処理適正技術研修での演習
演習では、グループに分かれ、課題に沿った排水処理設備の設計演習を行い、設計内容をグループごとに発表してもらいました。

(3)現場見学排水処理適正技術研修での現場見学
 現場見学では、ジョクジャカルタ特別州の下水処理場や、これまでにPUSTEKLIMが設計・建設した排水処理施設を見学する機会も設けました。

コミュニティ排水処理に関する情報サービス

(1) 排水処理適正技術マニュアルの製作・出版
排水処理適正技術マニュアル これまでのPUSTEKLIM(排水処理適正技術センター)の経験の集大成として、排水処理適正技術マニュアルを出版しました。内容は水質汚濁概論、排水の性状、排水処理技術概論、適正技術論、排水処理技術各論、コミュニティ排水処理など多岐にわたり、現地の立場から書かれた全編インドネシア語の書き下ろしの著作として、例の少ないものであると思います。出版部数は1,000部で、これから排水処理を担おうとする、政府、大学、企業、NGO関係者等へ広く配布しています。

(2) 情報サービス
 その他、排水処理を実施したいがやり方がわからないケース、既に排水処理設備を運転しているが、所定の性能が得られないケース、排水処理の活動を始めたいNGO、排水処理について勉強したい学生等からの相談・問い合わせなどに対応しました。件数は見学を含めて、月間5〜10件です。

コミュニティ排水処理に関するネットワークの形成

(1) 排水処理適正技術セミナーの開催
排水処理適正技術セミナーの様子 開発したモデルの周知・普及や、排水処理関係者のネットワークづくり・連携を目的として、排水処理適正技術セミナーを開催しました。2008年7月から8月にかけて、デンパサール、バンドン、バンジャルマシン、スマランの4ヶ所で、それぞれ2日間にわたり実施されました。


 このセミナーの内容は、開発したモデルシステムの紹介や、それぞれの地域の実践例の発表等と、プログラム研修のダイジェスト版を組み合わせたようなものですが、それぞれの回で予想を上回る30名〜100名程度(計220名)の参加がありました。

(2)ニュースレターの発行、ホームページの運営
ニュースレター「テクノリンバ」 コミュニティ排水処理を始めとして、排水処理適正技術にかかわるさまざまなトピックを掲載したニュースレター「テクノリンバ」を計10号、それぞれ750部ずつ発行して、政府、企業、大学、NGOなどの排水処理関係者に配布しました。インドネシア語の専用ホームページもプロジェクト開始後まもなく開設して継続的に運営し、PUSTEKLIMの活動や排水処理適正技術に関する情報の周知に努めました。

JICA草の根パートナー事業のその他の成果

排水処理設備の性能

クリチャック地区の排水CODトレンド

 図1は、クリチャック地区で排水を処理した結果を示すものです。この図からわかるように、処理水のCOD(*)(化学的酸素要求量、クロム法)値(グラフ中の青い線)は、およそ20〜50ppmで推移しています。インドネシア政府が定めた排水基準値はBOD(*)値として100ppmであり、通常BOD値はCOD(クロム)値の半分以下であることを考えると、排水基準値を大きな余裕をもってクリアしていることがわかります。

スクナン地区の排水CODトレンド

 図2に、スクナン地区排水処理設備のCODのトレンドを示しました。クリチャック地区よりは変動が大きいのですが、おおむね100ppm以下で推移しており、BOD値としては基準値の半分以下の低濃度と考えられます。

クリチャック地区の排水処理後の水
排水処理設備から排出される水は見た目もこのように、きれいな水になっています。

日本における技術との建設費・電力消費量の比較

 今回の事業で建てられた設備の建設費と、同等の設備を日本で建設した場合の建設費を比較したものが、下の図3のグラフです。このプロジェクトにおける建設費は、クリチャックのケースでは約18分の1、スクナンのケースでは約6分の1と、日本における建設費と比べてはるかに低いものになっています。

排水処理設備建設費の比較

 同様の比較を運転時の電力消費量について行なったのが、図4です。本プロジェクトの設備は電力消費量も低く、日本における同等の設備の消費量の3分の1程度であることがわかります。

電力消費量の比較

住民の声

クリチャック地区 ムジヨさん

■プロジェクト完了後、生活に変化はありましたか。

クリチャック地区の住民、ムジョさん―はい。我が家にはバスルームがなかったので、トイレや水浴び、洗濯などは川で済ませていたんです。でもこのプロジェクトをきっかけにトイレができました。(注:トイレを作る場合にはセプティック・タンク(腐敗層)を設置しなければならず、費用や場所確保の観点から難しかったそうです)
 また、以前は夜中や大雨の日に川まで行くのが大変だったのですが、今はそんな心配もないし、とても嬉しく思っています。また、身近な環境の変化もありましたよ。以前は洗濯や台所からの排水を家の外に撒いていたので、家の周りには常に汚い水溜りがありました。悪臭もありましたね。でも、排水処理施設につないでからは、家の周りがきれいになったし臭いもなくなりました。

■ 川はどうですか。何か変化はありましたか。

―ありましたね。以前はほとんどの住民が川で用を足していたので、特に乾季になると悪臭が住宅地までたちこめてくることがありました。排水処理施設ができたおかげで、においに悩まされることはないし、川もきれいになったと思います。

■ このプロジェクトは、住民が主体的に施設を運営管理していくことが特徴のひとつとなっています。運転費用は住民負担となっていますが、毎月いくら支払っているのですか。

―クリチャックでは、毎晩200ルピア(約2円)ずつ集めているんですよ。だから各世帯、月6,000ルピアですね。各家庭の玄関先には、プラスチックの容器がぶら下がっているでしょう。そこに入れておくと、町内会の夜警団が見回りのときに回収してくれるんです。200ルピア程度であれば、まったく負担に感じませんよ。

スクナン地区 スマルノさん

■ プロジェクト実施後、生活の変化などあれば聞かせてください。

スクナン地区の住民、スマルノさん―個人的なことからいえば、トイレを作ったので便利になったことですね。以前、私の家にはトイレがなかったので50メートル離れた川で用を足していたんですよ。今はわざわざ川まで行く必要がなくなって、家族も喜んでいます。それから、地域的に見るとコミュニティ全体がとてもきれいになりました。スクナンの住民はこれまで、台所や洗濯などの生活雑排水を近所の浸透桝に捨てるか、家の周りに直接流していたんですね。だから見た目も汚かったし、臭いもひどかった。でも今は、衛生的になりましたね。

■ これから末永く排水処理施設を運営していくためには、どうしたらよいとお考えですか。

―みんなが地域の運営管理委員会の意見をよく聞くこと。例えば、食べ物の残りや油、固形のゴミを排水と一緒に流さないとか、ね。簡単なんだけど、みんなに徹底させるのは難しいよね。

■ 排水処理施設の運転費用は住民負担となっていますが、毎月いくら支払っているのですか。

―スクナンでは、スレマン県政府からの補助金があったので、住民はまだ支払っていません。近いうちに住民負担制度が始まるそうですが、いつからなのか分かりません。

■ スマルノさんから見て、運営管理委員会の活動はうまくいっていると思いますか。

―そうですね、うまくいっていると思いますよ。


BOD
自然界での水の浄化は、微生物が有機物を分解することにより行われる。このとき必要な酸素量がBODである。水が汚れていれば酸素は多く必要であることから、水質基準として用いられる。
COD
有機物を酸化剤で分解する際の量を酸素量に換算したものをCOD(化学的酸素要求量)という。BODよりも測定にかかる時間が短く、また強い酸化剤を用いる場合、有機物全量を推定する方法として知られる。

協力先NGO

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